2005.6.22
Fomalhaut
私の好きなフォーマルハウト(魚の口)という恒星です。私の小さな天体望遠鏡で見ると、この画像とは違う青で虹色を放つような特徴のある輝きをしています。ハッブルで見ると全然印象が違いますね。
ハッブル宇宙望遠鏡によって撮られた映像は、すぐ近くの明るい若い恒星、Fomalhaut ( HD 216956 ) の周辺の塵リングの最初の可視光線イメージです。我々の太陽の13倍の明るさです。
リングは、星から約14億マイル 離れたところにあります。リングの中央近くの白点は、星の位置を示します。
天文学者の見方では、長円の軌道に動く目に見えない惑星がリングを作り直していると思われます。
ハッブルでの観察は、フォーマルハウトにおそらく星が周回していて、周辺の塵のリングの中心を外れていることを示します。
2013.1.8
ハッブル宇宙望遠鏡によって撮られた合成イメージは、フォーマルハウトの惑星bの軌道運動を明らかにします。
天文学者は、これらの観察に基づいて、惑星が楕円軌道にあることを計算しました。
惑星bは、約20年後に恒星の周囲にある瓦礫の広大な地帯と交差するでしょう。 惑星bの軌道がベルトと同じ面にあるならば、ベルトの中の氷や岩の瓦礫は、惑星bの大気にぶつかり、様々な現象を引き起こします。
画像中央の黒い円は、明るい星から光を遮断し、ベルトと惑星からの反射光の写真を可能にします。
このハッブルイメージは、2010年と2012年に宇宙望遠鏡画像処理分光写真器によって撮られました。
距離、25光年。南の魚座。